このページでは、毎月の主な流星群の紹介や観測のためのガイドを掲載しています。
天文回報は2025年11月号をもって通算1000号となりました。
天文回報の編集は、1月号より小林美樹さんが担当しております。原稿等はそちらへお願いします。
7月の流星群ガイド
2026年7月31日 午前2時頃の 東の空 みずがめ座η流星群、やぎ座α群の輻射点
(Stella Theater Lite による)
7月の流星観測
7月といえば「七夕」。しかし、多くの地方では梅雨の真っ最中で、20日過ぎまでなかなか観測ができないようです。学生の皆さんの夏休み開始と共に晴天が続くようになり、それを待っていたかのように流星界も活発になってきます。
7月の主要群は、下旬から8月上旬に活動する「みずがめ座δ流星群」です。以前は南群・北群があると言われてきました。ここでは南群について記述します。活動は7月下旬から8月の中旬頃まで続きます。 極大は7月31日頃、その時の輻射点は(α=341°δ=-16°)です。2時頃南中し、その頃の高度は30~40°ほどですから、5月のηみずがめ群と比べれば観測しやすいです(上図を参照、クリックすると拡大)。29日が満月であり、そのため月の影響は大変大きいでしょう。できるだけ人工光のない場所に移動して、月が視野に入らない東の空の観測をお勧めします。早さは中速と言われています。初めて見る人には、中速と言われても困りますね。この群の流星をいくつか見て、これぐらいが中速かと覚えていただくのが良いかもしれません。
また、同時期に活動する群としては「やぎ座α流星群」があります。極大はみずがめδ群と同じ7月末、そのときの輻射点は(α=307°δ=-9°)です。みずがめδ群よりも西に輻射点がありますが、東の空を見ているとどちらの群か分からなくなりそうですね。しかし速さが違います。こちらは、ゆっくりとした流星ですので少し慣れると区別できます。また、時折、火球が飛ぶこともあり、それを楽しみにしてもいいですね。
7月の月齢 8日(水)下弦、14日(火)新月、21日(火)上弦 29日(水)満月
7月の略歴等7日(火)小暑(太陽黄経105°)23日(木)大暑(太陽黄経120°)
*輻射点とは、流星がある星座の決まったあたりから四方八方に飛び出すように見える点のこと。実際には点でなく、少し面積があります。その星座の名前をとって〇〇流星群と呼びます。
流星や流星群についての用語の説明は、次のボタンをクリックしてください。
(図はStera Theater Liteを使用)
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『日本流星研究会』は、流星天文学の普及と観測・研究の実践、そして会員相互の親睦を図ることを目的とした任意団体で、プロの流星研究者と多くのアマチュア流星愛好家によって組織・運営されています。創立50周年を迎えました。本会への入会を考えてみえる方は、下のボタンをクリックしてください。
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そのほかの7月の流星群
みずがめ・やぎ座あたりは、黄道群(ANT)が活動するあたりともいわれます。先に紹介した2群以外でも明らかな輻射点の集中が見られることがあります。記録観測ができれば、そのあたりも注意してみてください。
8月中旬には「ペルセウス座流星群」が極大を迎えますが、7月の中旬頃から出現していますのでこちらにも注目してみてください。(7月20日頃の輻射点は(10、+52)、30日頃には(20、+50)へ移動します)
7月ペガスス群も活動しています。7月13日頃が極大、輻射点は(α=350°δ=+11°)とされています(天文回報No.924の上田の観測指針より)。
本欄担当者のTV観測では、「うおφ群」(α=15°δ=+24°)が中旬の頃に最も多くなっています。同じく中旬頃を中心にして「わし座群」(315,-4;司馬2022)が出現しています。この数年は、月末あたりに「ηエリダヌス群」(38、-14)の活発な活動を捉えています。他にも梅雨の晴れ間のきれいな夜空には、状況がはっきりとは分かっていない流星群が活動していますのでチャンスを生かしてください。
流星観測を始めてみよう
今年から流星を見るだけでなく観測をしてみたいという方には、「リンク集」の中にふさわしいHPを紹介しています。下のボタンからどうぞ!
・ 流星の部屋 (内山茂男氏)・・・・・・・眼視観測
・流星電波観測国際プロジェクト(小川 宏氏)・電波
・HRO流星電波観測の速報(杉本弘文氏)・・・・電波
・TV観測:UFOCapture情報交換web(SonotaCo氏)
・望遠鏡観測分科会(殿村泰弘氏)・・・・・・望遠鏡
詳しい眼視観測の方法や報告の用紙などは、「日本流星研究会」のページに観測支援のタブがあり、その中に[眼視観測マニュアル]がありますので、ぜひご活用ください。
(タイトルの流星写真は天文回報2016年5月号表紙 撮影 井上 弘行 氏)
<Last update 2026.6.29>
2024年の12月ふたご座流星群の出現状況 日本流星研究会
天文回報№992(2025-3月号)より
・眼視観測報告より
2024年のふたご座流星群は、極大期がほぼ満月にあたり、最微光星が良くない条件下での観測となりました。13/14日の一晩の観測の平均値としてZHR=約70の出現が捉えられました。
・電波観測報告より
2024年ふたご座流星群の推定ピークは、太陽黄経λ?=262°.03(12月14日6:30)頃と,過去10年平均値(λ?=262°.15)より少し早くピークを迎えました。推定ピーク値は、過去10年平均値AL=4.5に対し、Activity
Level(AL)=6.5と推定され、過去最大の値でした。国内では、ピークの頃のロングエコー数が、過去5年平均と比較すると若干多めに推移しました。特に日本時間で14日は多くなりました。
・TV観測報告より
単点観測による1台のカメラで1夜あたりの撮影流星数からは極大が2024年12月11/12~14/15日にあるようにみえる。TV観測の修正していない生データなのでこれ以上絞り込むことができない。GEMの出現数は、極大を過ぎると激減している。(個人で最も多かったのは、13/14日の354個(総流星数399個)であった)
同時流星は、2024年11月20日~12月16日(UT)の間に1,262個が得られた。この得られた同時流星を軌道計算し、まとめた。同時流星の輻射点、軌道などは昨年のものとほぼ同じで、変化がみられなかった。GEMは活発な出現が続いている。
天文回報№1008(2026年7月号)を発行。下の画像をクリックすると拡大して見られます。
日本流星研究会の会員の方は、下のボタンをクリックして会員の部屋に入ると回報のPDF版をダウンロードすることができます。
皆さんのご意見や観測報告、回報の感想、写真やイラストなどお送りください。次の8月号の締め切りは、7月10日(金)です。
太陽黄経は、日本標準時0時の値、日の出入りは東経135度に近い明石市の時刻です(緯度:35° 経度:N135°)
経度1度東へ行くと日の出・入りは、約4分早くなります。西は反対です。もちろん、緯度、標高によっても少し変わります。 <国立天文台HPより J.2000.0>
日付 太陽黄経 日の出 入り
7月 1日 98.4786 4:50 19:17
7月 2日 99.4317 4:51 19:17
7月 3日 100.3849 4:51 19:17
7月 4日 101.3381 4:52 19:17
7月 5日 102.2913 4:52 19:17
7月 6日 103.2446 4:53 19:17
7月 7日 104.1980 4:53 19:16
7月 8日 105.1514 4:54 19:16
7月 9日 106.1049 4:54 19:16
7月10日 107.0586 4:55 19:16
7月11日 108.0124 4:55 19:15
7月12日 108.9663 4:56 19:15
7月13日 109.9203 4:57 19:15
7月14日 110.8744 4:57 19:14
7月15日 111.8286 4:58 19:14
7月16日 112.7828 4:59 19:13
7月17日 113.7372 4:59 19:13
7月18日 114.6916 5:00 19:12
7月19日 115.6460 5:01 19:12
7月20日 116.6005 5:01 19:11
7月21日 117.5551 5:02 19:11
7月22日 118.5097 5:03 19:10
7月23日 119.4644 5:03 19:09
7月24日 120.4191 5:04 19:09
7月25日 121.3740 5:05 19:08
7月26日 122.3289 5:05 19:07
7月27日 123.2840 5:06 19:07
7月28日 124.2392 5:07 19:06
7月29日 125.1947 5:08 19:05
7月30日 126.1502 5:08 19:04
7月31日 127.1061 5:09 19:03
みずがめη群、やぎ群の極大期の1時間ごとの太陽黄経
時刻 黄経 時刻 黄経
7月30日 8月1日
0:00 126.1502 0:00 128.0621
1:00 126.1901 1:00 128.1019
2:00 126.2299 2:00 128.1418
3:00 126.2697 3:00 128.1816
4:00 126.3095 4:00 128.2215
5:00 126.3494 5:00 128.2613
6:00 126.3892 6:00 128.3011
7:00 126.4290 7:00 128.3410
8:00 126.4688 8:00 128.3808
9:00 126.5087 9:00 128.4207
19:00 126.9069 19:00 128.8191
20:00 126.9467 20:00 128.8590
21:00 126.9866 21:00 128.8988
22:00 127.0264 22:00 128.9387
23:00 127.0662 23:00 128.9785
7月31日 8月2日
0:00 127.1061 0:00 129.0184
1:00 127.1459 1:00 129.0582
2:00 127.1857 2:00 129.0981
3:00 127.2255 3:00 129.1380
4:00 127.2654 4:00 129.1778
5:00 127.3052 5:00 129.2177
6:00 127.3450 6:00 129.2575
7:00 127.3849 7:00 129.2974
8:00 127.4247 8:00 129.3372
9:00 127.4645 9:00 129.3771
19:00 127.8629 19:00 129.7757
20:00 127.9027 20:00 129.8155
21:00 127.9426 21:00 129.8554
22:00 127.9824 22:00 129.8953
23:00 128.0223 23:00 129.9351
1例目:7月2日朝に発見火球が目撃された時間帯に外で何かがぶつかったような音を聞き、夜が明けてから玄関のすぐ側の廊下に石が1つ落ちているのを見つけたということです。その日の夜のニュースで隕石の可能性があると知って翌朝、他にもないか探したところ、中庭でもう1つを見つけたそうです。
2例目: 発見地から約1km離れた船橋市内で発見されました。7月22日(水)にアパートの屋根瓦が割れているのが発見され、その修理の際に割れた瓦と一緒に近くの地面に破片が落ちていたといいます。(左写真)
お願いと注意
建物の屋根や壁から大きな音を聞いた場合 や 屋根や壁、ガレージなどに新しい破損が発生している場合には周辺に見慣れぬ石が無いか見ていただけるとありがたいです。*わざわざこの地区に出かけて探すようなことはおやめいただきたいと思います。
もし、隕石らしきものを発見した場合には 地域の博物館・科学館など、あるいは日本流星研究会またはSonotaCo Network([email protected])に連絡するようにお願いします。 日本流星研究会へは、このHPの「お問い合わせ」ページからご連絡をいただけるとありがたいです。もし、隕石の写真がとれましたら、HP担当の鈴木の以下のメールアドレスに添付ファイルでいただけるとありがたいです。 ([email protected])
なお、捜索の際、私有地に許可なく入り込んだりそこから持ち出したり、交通妨害や迷惑行為などをしないようにしてください。また、コロナ禍の時期に不特定多数が集中することをさけるため、SNSヘの公開やマスコミなどへの直接連絡は、おやめいただくようにお願いします。拾われたものは、正式に鑑定して隕石と証明されなければ価値がありません。また、直接手を触れずにビニル袋や白紙などで包み取るようにしてください。なお、この項の内容は、SonotaCOネットワークより提供を受けています。ありがとうございました。 (地図はクリックすると拡大表示されます)
NMS会員の皆様には、今回のことについていろいろお考えがあるのではないかと思います。「会員の部屋」⇒「特集ページ」に過去の隕石関係掲載記事を近日中にまとめていきます。ご意見などは、回報に投稿をお願いします。