Welcome  to  the Nippon Meteor Society

このページでは、毎月の主な流星群の紹介や観測のためのガイドを掲載しています。

 


 

3月の流星群ガイド

  3月は卒業や転居などで生活環境、観測環境が変わる方もいるのではないでしょうか。流星の世界では、春は活発な出現をする群のない時期です。以前から、3月~4月にかけては、「おとめ座流星群」が活動するといわれてきました。この群を含めて、黄道の辺りから出現する流星が多いことから、それらのもとになる流星群は、まとめて「黄道群」と言われてきました。はっきりとした極大もなく、輻射点も広がっているのですが、おおざっぱには、3月上旬は(α=180°δ=0°)中旬は(α=190°δ=-5°)下旬は(α=200°δ=-10°)あたりを目安にしてください。好天が続かない時期でもあり、なかなか全容を捉えるのは難しいのですが、”こぶ”のような密度の濃い部分にあたる可能性もあると思われます。空の良いところで観測できるようでしたら、ぜひ記録観測に取り組んでください。
 そんな中で、はっきりした活動を示すのがおとめ座η流星群です。極大は、3月17日頃、その頃の輻射点は(α=185°δ=+4°)辺りです。しかし、出現数も少なく、上記のおとめ座群との区別は難しいこともあり難度の高い観測になります。<下図は、18日0時の南東の空、赤い丸がηおとめ群、黄色の丸が上記のおとめ群のめやすです。上から順に上旬、中旬、下旬頃です。クリックすると拡大します> 

そのほかの流星群については、下の欄もお読みください。

 

*輻射点とは、流星がある星座の決まったあたりから四方八方に飛び出すように見える点のこと。実際には点でなく、少し面積があります。その星座の名前をとって〇〇流星群と呼びます。

流星や流星群についての用語の説明は、次のボタンをクリックしてください。

                (図はStera Theater Liteを使用)

<会員のみなさんへ>

・天文回報3月号は「会員の部屋」にあります。

   [会員の部屋へ]               

 

・2025年会費をお忘れの方がおみえです。至急事務局までおねがいします。

 

・年度途中の会員種別変更はできません。

 

 ・初心者用に[スマホで流星眼視計数観測]を

 作成、使ってみてご意見をください。 

    スマホ版マニュアルへ] 

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≪マスコミの皆様へ≫

日本流星研究会への連絡は「お問い合わせ」のページを通してお願いします。素早い対応は難しいかもしれませんが、Web担当より連絡をさせていただきます。

   [ お問い合わせのページへ]

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『日本流星研究会』、流星天文学の普及と観測・研究の実践、そして会員相互の親睦を図ることを目的とした任意団体で、プロの流星研究者と多くのアマチュア流星愛好家によって組織・運営されています。創立50周年を迎えました。本会への入会を考えてみえる方は、下のボタンをクリックしてください。

    [入会を希望される方へ]

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<掲示板>に書き込みをお願いします。
・時間や出現位置など詳しい情報をお持ちの方は、掲示板のページ内の「日本流星研究会火球報告ボタン」や、<リンク集>の中にある「日本火球ネットワーク」へお願いします。



3月のその他の群の活動
その他には、2月から続くしし座からの流星群や、へび座から出現する複数の流星群、特にζへび群(極大25日頃、RP:256,-4°)も見られます。いずれも出現数が少ないのですが、その分、調べ甲斐のある群ばかりです。

流星観測を始めてみよう

今年から流星を見るだけでなく観測をしてみたいという方には、「リンク集」の中にふさわしいHPを紹介しています。下のボタンからどうぞ!

・ 流星の部屋 (内山茂男氏)・・・・・・・眼視観測
・流星電波観測国際プロジェクト(小川 宏氏)・電波
・HRO流星電波観測の速報(杉本弘文氏)・・・・電波
・TV観測:UFOCapture情報交換web(SonotaCo氏) 
・望遠鏡観測分科会(殿村泰弘氏)・・・・・・望遠鏡

詳しい眼視観測の方法や報告の用紙などは、「日本流星研究会」のページに観測支援のタブがあり、その中に[眼視観測マニュアル]がありますので、ぜひご活用ください。

 


      (タイトルの流星写真は天文回報2016年5月号表紙  撮影 井上 弘行 氏)

                           <Last update 2025.2.27>

 


今月の情報

 

2024年の8月ペルセウス座流星群の出現状況       日本流星研究会

 眼視観測部門報告No.816より
今年は、極大前から極大期にかけて月の条件が良く、多くの観測が集まりました。極大が日本時間で8月12/13日の夜の時間帯に予想されたため注目されましたが、この夜の19人の観測の平均値では、HR=約27,ZHR=約65と、ペルセウス座流星群としてはやや低調な値でした。また、1時間ごとの観測結果の集計では、ピーク時刻は明確ではありませんでした。


TV観測部門報告No.364より
9名の方から報告があり、ペルセウス座流星群の出現のピークは2024年8月12~13日UTでした。ペルセ群の同時流星は、2024年7月21日~8月27日(UT)の間に1,497個が得られ、ここから、同群の輻射点や軌道などを決定しました。その結果は、昨年とは著しい違いはありませんでした。

 

 

天文回報№992(2025年3月号)を発行。クリックすると拡大して見られます。

   日本流星研究会の会員の方は、下のボタンをクリックして会員の部屋に入ると回報のPDF版をダウンロードすることができます。

 
皆さんのご意見や観測報告、回報の感想、写真やイラストなどお送りください。次の4月号の締め切りは、3月10日(月)です。

3月の太陽黄経、  日の出入りの時刻

太陽黄経は、日本標準時0時の値、日の出入りは東経135度に近い明石市の時刻です(緯度:35° 経度:N135°)

 経度1度東へ行くと日の出・入りは、約4分早くなります。西は反対です。もちろん、緯度、標高によっても少し変わります。 <国立天文台HPより J.2000.0>

日付      太陽黄経  日の出    入り

3月  1日    339.9255     6:29    17:56
3月  2日    340.9297     6:28    17:57
3月  3日    341.9333     6:27    17:58
3月  4日    342.9364     6:26    17:58
3月  5日    343.9389     6:24    17:59
3月  6日    344.9409     6:23    18:00
3月  7日    345.9422     6:22    18:01
3月  8日    346.9429     6:20    18:02
3月  9日    347.9430     6:19    18:03
3月10日    348.9426     6:18    18:03
3月11日    349.9415     6:16    18:04
3月12日    350.9399     6:15    18:05
3月13日    351.9377     6:14    18:06
3月14日    352.9349     6:12    18:07
3月15日    353.9315     6:11    18:08
3月16日    354.9277     6:09    18:08
3月17日    355.9233     6:08    18:09
3月18日    356.9184     6:07    18:10
3月19日    357.9129     6:05    18:11
3月20日    358.9070     6:04    18:12
3月21日    359.9006     6:03    18:12
3月22日       0.8937      6:01    18:13
3月23日       1.8863      6:00    18:14
3月24日       2.8784      5:58    18:15
3月25日       3.8701      5:57    18:16
3月26日       4.8612      5:56    18:16
3月27日       5.8519      5:54    18:17
3月28日       6.8421      5:53    18:18
3月29日       7.8317      5:51    18:19
3月30日       8.8208      5:50    18:19
3月31日       9.8093      5:49    18:20

 



2020年7月2日 02時32分の大火球から習志野市に隕石落下! 船橋市内で2例目、3例目の隕石もみつかる。観測により次のような地区にまだ落下していることが考えられます。

1例目:7月2日朝に発見火球が目撃された時間帯に外で何かがぶつかったような音を聞き、夜が明けてから玄関のすぐ側の廊下に石が1つ落ちているのを見つけたということです。その日の夜のニュースで隕石の可能性があると知って翌朝、他にもないか探したところ、中庭でもう1つを見つけたそうです。

2例目: 発見地から約1km離れた船橋市内で発見されました。722日(水)にアパートの屋根瓦が割れているのが発見され、その修理の際に割れた瓦と一緒に近くの地面に破片が落ちていたといいます。(左写真)

 

 お願いと注意 

建物の屋根や壁から大きな音を聞いた場合 や 屋根や壁、ガレージなどに新しい破損が発生している場合には周辺に見慣れぬ石が無いか見ていただけるとありがたいです。*わざわざこの地区に出かけて探すようなことはおやめいただきたいと思います。

 もし、隕石らしきものを発見した場合には 地域の博物館・科学館など、あるいは日本流星研究会またはSonotaCo Network(admin@sonotaco.jp)に連絡するようにお願いします。 日本流星研究会へは、このHPの「お問い合わせ」ページからご連絡をいただけるとありがたいです。もし、隕石の写真がとれましたら、HP担当の鈴木の以下のメールアドレスに添付ファイルでいただけるとありがたいです。 (ssshatle@nifty.com)

  なお、捜索の際、私有地に許可なく入り込んだりそこから持ち出したり、交通妨害や迷惑行為などをしないようにしてください。また、コロナ禍の時期に不特定多数が集中することをさけるため、SNSヘの公開やマスコミなどへの直接連絡は、おやめいただくようにお願いします。拾われたものは、正式に鑑定して隕石と証明されなければ価値がありません。また、直接手を触れずにビニル袋や白紙などで包み取るようにしてください。なお、この項の内容は、SonotaCOネットワークより提供を受けています。ありがとうございました。   (地図はクリックすると拡大表示されます)

 NMS会員の皆様には、今回のことについていろいろお考えがあるのではないかと思います。「会員の部屋」⇒「特集ページ」に過去の隕石関係掲載記事を近日中にまとめていきます。ご意見などは、回報に投稿をお願いします。

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